今までANA便のファーストクラスには6、7回乗っています（もちろんアップグレード）。一番最近乗ったのが、2017年7月に海外赴任から帰任する時のフランクフルト－羽田便。今回はその時の感想を書きたいと思います（実はそれまで乗ったファーストクラスで一番悪かったです→殆どのファーストクラス搭乗記が、ほんと素晴らしいと書いてありますが敢えて悪かった経験を述べたいと思います）。
更に旧機材で運航していた2011年のニューヨーク便、初めてファーストクラスに乗った2005年のワシントン便（この時は流石ファーストクラス、乗っている人が全然違いました）の搭乗記についても合わせて書きたいと思います。
目次
ANAのファーストクラス設定路線
ANA国際線は世界40都市へ就航し、60路線運行しています。その中でもファーストクラス設定路線は限られており、下記11路線になります。
羽田－ロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴ、ロンドン、フランクフルト
成田－ロサンゼルス、サンフランシスコ、ワシントンDC、ニューヨーク
ヒューストン、シカゴ
アメリカ路線が殆どで、ヨーロッパではロンドンとフランクフルトだけになります。
機材はボーイング777。最近導入が進んでいるボーイング787はファーストクラスの設定はありません。
ファーストクラス運賃
当然お金を出してファーストクラスへ乗るってことはあり得ないので、今まで運賃を詳細に調べたことが無かったのですが、調べてみると日によってかなり違うんですね。約130万から300万近く。やはり週の始め日本発、週末帰国の運賃が高いようです。
特典航空券発券に必要なマイル数です。シーズンによって違いますが、レギュラーシーズンで北米150000マイル、欧州165000マイルといった感じです。
必要マイル数をよく見てみると、ファーストクラスはエコノミーの3倍位ですね。エコノミーの欧米路線って安い時には10万以下で買えること考えるとファーストクラスの必要マイル数ってすごく少なく感じます。まあ1便あたりわずか6席しかありませんのでそう簡単に発券はできないでしょうが・・・。
2017年7月フランクフルト－羽田NH224便ファーストクラス搭乗記
ここからが実際の搭乗記になります。
搭乗券
フランクフルトの搭乗口で思わず映してしまった搭乗券です。私はフランクフルト在住では無かったので、日本に帰る時はルフトハンザ便からの乗り継ぎでしたので普通はANA便といってもルフトハンザのロゴが入った搭乗券でした。この時は当日までアップグレードがOKにならず、フランクフルトに着いて搭乗口で呼び出されました。その時にANA便の搭乗口のカウンターに行って替えてもらったANAの搭乗券です。いつも思うのですが、ANAの搭乗券はロゴさえも印刷されてなくてシンプルですよね。ちなみにチケットは普通のファーストクラスの搭乗券なのでアップグレードかどうかはわかりません(笑)。
飛行機へ搭乗
ダイヤモンド会員とファーストクラス搭乗者が最優先搭乗です。機材はボーイング777で、左側（一番前）の搭乗口はファーストクラス専用ってことですね。
色んなブログで見かける半個室型のシートです。奥に見えるのはソニーのノイズキャンセリングタイプのヘッドフォンです。
幅もかなり広いですね。右奥のアメニティは小さなサムソナイトのスーツケースタイプです。昔はずっとRIMOWAだったですが、ちょっと前に変わったみたいです。
飲み物サービス
ANAのファーストクラスのシャンパンはKrugですよね。やっぱり最初はそのシャンパン飲みました。確か普通のワイングラスの方が匂いを楽しめるとかでワイングラスで提供された記憶あります。自分的には全くわからなかったですが(笑)。気弱なのでボトルの写真を写していいかも聞けなかったのでボトルの写真はありません。
食事（一回目）
前菜です。
ビジネスクラスに乗る時もそうなのですが、いつも日本発は和食、現地発は洋食を選ぶことに決めています。海外赴任していた時は、一時帰国の時は早く日本食食べたいので現地発でも日本食を選ぶこともありましたが。
しかしこの前菜は・・・テリーヌだったと思うのですが、しょっぱくてまずかったという記憶しかありません。一口食べて「えっ」と驚きました。確か半分も食べられなかったと思います。
ちなみに下記に書きましたが、昔はANAでも前菜でキャビアが瓶ごと提供されていました。今はANA便ではキャビアが提供されていません。高い運賃なのでそんなセコイ改悪しなくてもいいと思うのですが。
サラダです。ごく普通で何の印象も残っていません。
メインの肉です。この肉もメッチャまずかったです。全部食べられなくて残しました。ワインは赤に替えて貰えましたがワインはおいしかった記憶あります。
デザートです。これは全く記憶残ってないので普通だったんでしょう。
元々小食なのでまずくて全部食べれなかったですが特に追加で何か頼むこともせず、トイレに行く時にベットメークを頼んでそのまま寝てしまいました。
食事（二回目）
到着三時間ほど前に起きて普通に和食を注文。呑み助なのでいつも二食目の時もお酒飲んでます。確かのど乾いていたのでビールですが(笑)。
しかし・・・この和食もしょっぱいだけでメッチャ不味い。数口口をつけただけで下げて貰いました。
で、改めて頼んだのが・・・
カレーです(笑)。これは普通に美味しかったです。この搭乗で食べた物の中でぴか一でした。
この搭乗での食事をカレー以外はほんと半分も食べずに下げて貰ったので、CAさんが到着前に「お口に合いませんでしたか？」と聞いてきました。その時思わず「私はアップグレードで乗っているので構わないですが、ちゃんとファーストクラス運賃で乗っている人から文句でません？」と偉そうなことを言ってしまいました。自分の口に合わなかっただけかもしれませんがそれにしても不味かったという印象しか残らなかったので自分的には「これは無いでしょ」という気分でした。CAさんは恐縮していました。
数年間の海外赴任を終えた帰国の時だったのでアップグレードしてファーストクラスに乗ったのですが、とにかく食事が不味かったという印象しか残らなかったです。非常に残念な思いをした記憶あります。
「なんと素敵なファーストクラスの世界」って期待して読んだ方すみませんでした。でも正直に感じたことを書いてみました。
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2011年ニューヨーク－成田便ファーストクラス搭乗記
先日デジカメの古い写真を見ていると昔の機材のビジネスクラスやファーストクラスの機内で写した写真を見つけました。iPhoneには無かったのですが、小さいデジカメを持ち歩いていてそれで写していたみたいです。次は2011年に乗ったニューヨーク－成田便のファーストクラス搭乗記です。
機内の様子
今と同じ1-2-1列です。確か2005年頃に始めてファーストクラスに乗ったと思うのですが、その時の座席はフラットにはなるものの全くプライベート感が無かったと思います。それと比較すると今の座席にかなり近いように思います。
飲み物サービス
シャンパンとアミューズです。今とあまり変わりませんね。
食事（一回目）
メニューは今と同じでちゃんとフォルダに入って配られます。フォルダも変わって無いと思います。その時はブログを書くなんて思ってなかったのでワインリストとかメニューとかは写していません。
この時は和食を頼んだのですが、その前にキャビアだけ欲しいと。ファーストクラスなのでそんなわがままも大丈夫です（笑）。ファーストクラスと言えばキャビアってイメージで、昔はちゃんと瓶で出てきました。ちなみにキャビアは飛行機でしか（それもアップグレードでファーストクラスに乗った時）食べたことありません。
その後和食のフルコースを。食事の写真を撮る時っていつもそうなのですが酔っぱらってくると写真を撮るのを忘れてしまいます。この時の写真もここまでですので同じ状況だったかと(笑)。ニューヨークからの便でしたがほんと美味しかったです。海外発の場合、洋食を食べることが多いのですが、結構長期の出張帰りで和食に飢えていたので和食を頼んだと思います。海外発の和食はイマイチなことが多いですが、流石ファーストクラスと感心した記憶あります。
食事（二回目）
二回目の食事も和食にしました。ほんと美味しかったという記憶があります。
最後は和菓子とお茶。
2017年に乗ったファーストクラスの料理は全く美味しくなかったと上で書きましたが、この時もそうですが昔はほんと美味しいといった記憶しかありません、最近ビジネスクラスに乗った時も思うのですが食事は昔の方が良かったように思います。座席は今の方がいいですが。
2005年ワシントン－成田便ファーストクラス搭乗記
最後に10年ちょっと前に初めてファーストクラスに乗った時のことを少し書きます。探したのですが、残念ながら写真は残ってませんでした。
あの頃はファーストクラスといっても個室では無く、ベッドはフルフラットにはなるものの隣とはちょっとした仕切りしか無くプライベート感はあまり無かった記憶あります。
その時は（以前も書きましたが）プラチナになれば4枚もらえるアップグレードチケットを欧米便のファーストクラスでも1枚使えば乗れるって制度でした。まだ国際便はJALが全盛の時なのでしょっちゅう海外に行く人は殆どJALを選んでいたのかアップグレードで乗っている人もあまりいなかった記憶あります。
その時もアメリカから日本への帰国便で確か半分ほどしか乗客はいませんでした。乗客は外人の夫婦、40歳位のビジネスマン、まだ若い20歳代（10代だったかも）の女の子1人と私の計5人でした。
私は初めてのファーストクラスで舞い上がっていて、食事も何を食べようかとかわくわくしていた思い出があります。離陸して暫くして始まった食事の時間で、私は当然あれこれ頼んでいたのですが、その時の乗客の行動をはっきり覚えています。
外人の夫婦は普通に食事していてあまり印象に残っていませんが、40歳位のビジネスマンの人はほんとしょっちゅう乗る人みたいで、
CAさん 「行きも一緒でしたね」
ビジネスマン 「うん、今回は少し長くて数泊でした」
といった様子でいかにも知り合いって感じで話していました。
その人はおつまみを頼んで数杯のバーボンを飲んだら「もういいです」って感じで寝てしまいました。
「しょっちゅうファーストクラス乗る人はこんな感じなんだ。食べるより休息の方が必要なのかな」って思っていたのですが、それよりびっくりしたのが若い女の子。離陸したら何も食べずに寝てしまっていました。で、かなり眠って起きたと思ったらCAさんに「カレー下さい」と言ってカレーだけを食べてそれだけ。
この二人の行動を見てると「やっぱりファーストクラスに乗る人って自分らとは全く違うんだ。何か自分が場違い・・・」とはしゃいでガツガツしていた自分が恥ずかしくなりました。
これが私の初めてのファーストクラス体験だったのですが、ファーストクラスは素晴らしいというより特殊な空間なんだなという印象で終わりました。ここ数年は何回か乗ってますがそんな感覚は感じないんですけどね。
